
こどもはすごい。
大人がうかうかしていられない!
今回のGATHERINGイベントをきっかけにHMCのみなさんが目指すのは、北九州で「デジタルクリエイティブファブコミュニティ」をつくっていくこと。こどもも大人も、より多くの人が気軽に体験できる「ワークショップ」、地域のクリエイターの発信・交流の場所である「MONOCAFE」、こどもにとってもおとなにとっても目指すゴールとなる「デジタルクリエイターコンテスト」、この三つの活動を軸として、地域でデジタルものづくりをキーワードとしたコミュニティを形成していくことを目指しているといいます。そのきっかけとして、一緒にGATHERINGイベントを開催しました。
ご参加いただいた方々は、県内の大学教授、シニアの方々、教育関連団体など様々な立場のみなさん。特徴的なことは、クリエイターやアーティストとして現役で活躍されている大学の先生方が多かったり、アクティブに活動するシニアの方々やプログラマーの方々も多くいらっしゃったり、実践者の方々が多く集まったこと。
そんな方々と、研修会の後にこども向けワークショップを開催しました。参加者の方々からは、こどもたちの飲み込みのはやさやアイデアの豊かさに感動する声がたくさん。「大人がうかうかしていられない!」という声を多くいただきました。
広がるプログラミング学習
今回のGATHERINGイベント終了後、あちこちから継続的な取り組みの報告をいただきました。例えば、ご参加いただいたシニアのみなさんが集まって、独自でラズべりーパイ勉強会を開いているそうです。ゆくゆくは児童館などでのワークショップなどを目指しているとか。「年寄りもだまっていられない!」という気持ちで、いろいろな書籍を参考にしながらみなさんでスクラッチを中心とした勉強会を開催しているそうです。
そして、この夏にはHMCのみなさんと大学の先生方との連携で、PEGの一環としてのイベントが開催されます。「子どもデジタル工作教室」として、8月18日に西日本工業大学を会場として4種類のワークショップが開催されるとのこと。ラズベリーパイを使ったワークショップをはじめ、レーザーカッターなど大学の専門的な機材を活用した様々なワークショップが開催されます。

このような北九州での取り組みを主体となって行っているのは、HMCの山口幸志さん。上記の大学の先生方との連携イベントも、先生方に積極的に働きかけて取り組みはじめていたり、シニアの方々の勉強会にも参加していたり、日々地域を走り回っている様子の山口さん。
そんな自身の仕事の様子を、「どうせなら楽しく続いてくほうがいいんで、いろいろ言ってかきまわしてるんです。ただほっとくと、こういう地方の活動は固まっちゃうので。」と軽やかに笑う様子が印象的な山口さんに、いろいろとお話を伺いました。
-今回、こども向けの取り組みをしようと思ったきっかけはなんですか?
もともと、地域のクリエイターの発信・交流の場所である「MONOCAFE」をはじめ、どちらかというと大人向けの取り組みを主に実施してこられたHMCの山口さん。こども向けの取り組みを始めようと思ったきっかけはどんなことだったのでしょうか。
-地域の大学の先生方との連携がうまく行く秘訣はありますか?
-山口さんご自身や、関わってくれる方々のモチベーションってなんなのか?
-今後北九州で行っていきたいことはどんなことですか?
をはじめたので、その仕組みを使ってこどもたちと製品開発ワークショップのようなことをできればと。」
おわりに
3月のイベント後も、様々な広がりのあるKITAKYUSYU GATHERING。3Dプリンターやレーザーカッターなどの、大学の専門的な機材とラズベリーパイやスクラッチを組み合わせた体験を提供していきたいです。